真空バルブの一般的な接続形態

1. フランジ接続

これはバルブで最も一般的に使用される接続形式です。接合面の形状に応じて、次のカテゴリに分類できます。

●スムーズタイプ：低圧のバルブに使用され、加工に便利です。

●凹凸タイプ：使用圧力が高く、中硬ワッシャーが使用可能です。

●ほぞ溝タイプ：塑性変形の大きいワッシャーが使用でき、腐食性媒体に広く使用され、シール効果が良好です。

●台形溝タイプ：ガスケットとして楕円形の金属リングを使用し、使用圧力≧64kg/cm2のバルブや高温用バルブに使用します。

●レンズタイプ：ガスケットはレンズ形状で金属製です。使用圧力100kg/cm2以上の高圧バルブまたは高温バルブ用。

● O リングタイプ: さまざまなゴム O リングの出現に伴って開発された、比較的新しい形式のフランジ接続です。通常の平型ガスケットに比べてシール効果が確実です。

2 ねじ接続

小型バルブによく使われる簡単な接続方法です。次の 2 つの状況があります。

● ダイレクトシール：内ねじと外ねじがシールに直接的な役割を果たします。接合部の漏れを防ぐため、充填材には鉛油、糸麻、ポリテトラフルオロエチレン原料ベルトがよく使用されます。中でもポリテトラフルオロエチレン素材のベルトが広く使用されています。この材料は優れた耐食性、優れたシール効果、便利な使用と保存を備えています。鉛油や糸麻に比べてベタつきのないフィルムですので、分解する際は完全に取り除くことができます。

●間接シール：ねじを締める力が2面間のガスケットに伝わり、ガスケットがシールの役割を果たします。

3 フェルール接続

フェルール接続は近年中国で発展しました。この接続形態の利点は次のとおりです。

●小容積、軽量、構造が簡単で分解が簡単です。

●強力な接続力、広い適用範囲、高圧（1000kg/cm2）、高温（650℃）、衝撃振動に耐えることができます。

●耐食性に優れた多様な材質が選択可能です。

● 加工精度の要件は高くありません。

●高所での設置に便利です。現在、中国の小ポートバルブの一部製品ではフェルール接続形式が採用されています。

4 クランプ接続

ボルト2本で素早く接続できるため、分解頻度の高い低圧バルブに適しています。

5 内部セルフタイト接続

他の接続方法とは異なり、外力を使用して媒体圧力に対抗し、シールを実現します。シールリングはインナーコーンに取り付けられ、媒体対向面とある程度の角度を形成します。中圧はインナーコーンに伝わり、その後シールリングに伝わります。一定角度の円錐面には、弁体の中心線に平行な成分と弁体の内壁に押し付けられる成分の２つの成分が発生します。後者の成分は自己締め付け力です。中圧が大きいほど自締力は大きくなります。したがって、この種の接続は高圧バルブに適しています。フランジ接続に比べて材料や工数が大幅に節約できますが、ある程度の仮締め力が必要なため、バルブ内圧力が高くない場合でも確実に使用できます。

バルブの接続にはさまざまな形式があります。たとえば、取り外す必要のない小さなバルブはパイプと溶接されています。非金属製のバルブはソケット接続などを採用している場合もあります。バルブの使用者には特定の条件に応じた対応が必要です。